一心堂治療館

こんばんは。

大変久しぶりの更新になってしまいました。

３月末に姪の結婚式、イタリア旅行に行く準備などばたばたしてました。

無事イタリアから帰ってこれました。

スリが多いと聞いていたので、対策をたてました。

ツアーの仲間の列にスリが来ましたが、現地の日本人ガイドさんの一喝で事なきを得ました。

旅行記は写真の整理も全然できていないので楽しみにしていてください。

それよりも、今夜はすごいことを書きたいと思います。

イタリアから帰って来て、

４月は体調の悪い方が増える時期で、患者さんが帰りを待っていてくださって、、、、。

申し訳なかったですが、いっぱい休ませてもらったので、はりきりました。

１２時間の飛行機移動は、山雅のバスツアーで鍛えていましたが、流石に、、、ちょっと疲れました。

そんなこんなで１７日水曜日のことです。

１９時からアウェイで山雅がガンバ大阪と試合があるので、ぎりぎり仕事を終えて、スカパーで前半を観戦しているとき、

顔をちょっとなでてみると、プチっとなにかできているのです。


鏡で見てみると、赤く脹らんでいて、、、この年でニキビはないし。

ふっと、目頭を見たら、赤いプチっと。

どき、、、、。

主人に「何か眼の中にできちゃった」と言うと、主人は「それって、帯状疱疹じゃない？」って。

帯状疱疹と聞いて、思いもよらなかったので、おびえました。

どうしよう、、、夜間外来に電話をしましたら、眼科の医師がいないからと言われましたが、顔にも出来ているのでお願いして、すぐに病院に行きました。

その時、ガンバに０－１で負けていて、後半が始まる時でしたが、帯状疱疹が目に出来たら失明する、、と聞いていたので、慌てました。

受付をして、待合室に行くと具合の悪い方が５人ほど待っていました。

慣れない外国旅行の疲れからか、それとも、何か感染したのか、もしや、マダニ、、、とかあれこれ不安でいっぱいでした。

先生が待合室まで呼びに来てくれました。

先生に顔と眼の中のできものを診てもらっていると、奥から、もう一人の先生がすーっと来て

「どうされましたか？」、どきどきしている私に、爽やかに聞いてくださいました。

不安いっぱいでしたが、先生が、丁寧に私の訴えを聞いてくださって、「確かに眼の中にも出来ていますね。」

と言って、説明をしてくれました。

先生　　　「帯状疱疹が眼の中に出来る場合は、眼の周りや頭皮にもできることが多いです。私も帯状疱疹をやりましたが、痛みと痒みを伴い　　　　　　　ますがいかがですか？」

私　　　　「痒みはありませんし、頭皮には出来ていないとおもいます。先生、眼に出来たら失明するって聞きますが、、、。そうですか？」

先生　　　「医師になって１０年の臨床ではありますが、５人ほどの患者さんの眼の帯状疱疹を診ましたが、失明された方はいらっしゃいませ　　　　　　　　ん。入院して治療させていただいて、完治ちました。眼科医でないので、今の段階で、断定できないのは申し訳ありません。
　　　　　　　それで、もし、ご心配でしたら、このあと信州大学病院に行って診てもらうか、明日の朝一番に当病院の眼科で診てもらう、これは　　　　　　　　増田さんに決めていただくことになるんですが、　　、、、。」
私　　　　「先生に、そう言っていただいて安心しましたので、明日の朝眼科に来ます。失明したらどうしようと、、思って慌てて来ましたが、、。
　　　　　　先生に診ていただいたので、安心しました。」

先生　　　「眼は、感染性のものだとしたらいけないので、万が一帯状疱疹でも支障のない目薬を出しますね。お大事にしてください。」

と、私があれこれと訴えることを一つずつ答えてくれました。

先生にお礼を言って診察室を出る時、あんなに不安で慌てふためいて飛んできたのがうそのように、安心しました。

目薬の処方箋を待っていると、はじめに呼んでくれた先生が来て、「研修医の○○です。眼神経の領域は３つに分れています。顔のエリアと、眼のエリは違うので、二つのエリアが同時になるケースは稀だと思いますので、、、、。お大事にしてください。」と言ってくださいました。

この病院には、十年以上お世話になったことがなかったので、こんなに親切で丁寧に先生が対応してくださるのか、、と驚きました。

ところで、二人の先生の名前を聞きそびれちゃったので、壁に貼ってある先生のプロフィールをみつけましたが、わかりませんでした。

それで、、、ななななんと、、新聞を見ていたら、見覚えのある顔だな、、、と思って良く見たら、


先生です。

私を診察してくれた先生なんです、、、神様のカルテを書いた、なつかわそうすけ先生でした。

びっくりしました。

映画化されるとき松本で撮影することになって、エキストラに応募するも、残念ながら不合格でした。

主演は嵐の桜井君で、、、、そうです、実物の先生は、桜井君とお顔は違いますが、爽やかで、本当に素敵な、患者の気持ちを汲んでくださる
優しい先生でした。

信濃毎日新聞に、小説の執筆の作法について書かれていました。

具合が悪くなるのは嫌ですが、なんだか先生に会って、神様のカルテの話をしたくなりました。

なんとも不思議な出来事でした。

本当に、患者の訴えを聞いてくださって、丁寧に説明してくださる、すごい先生です。

先生、ありがとうございました。